クカバラベーカリー
雑記帳

Kookaburra

bakery

はせがわの中古車。

Jan 23, 2020 | ボリビア, 旅の便り

ボリビアではトルフィと呼ばれる小さなバンが大きな街から山奥の村まで蜘蛛の巣を走るように網羅している。座席が埋まり次第の出発で所要時間が短いこともあり意外にも大きなバスより値段が上がるのだが、トルフィのおかげで旅行者もどこへも比較的簡単に訪れることができる。バスのチケットが売り切れだというので、カマルゴからポトシへ戻るのにこのトルフィをつかまえた。軽快なボリビア音楽(+ガンナムスタイル)を大音量で聴きながら山間いの道を行く。ワイナリーが集まるタリハから同じシンティの谷沿いに位置するカマルゴ。ここもまた静かなワインの産地だ。小さな村だがマーケットを中心にいつも活気がある。スーパーなど大型の店舗はなく、通りには個人事業主が営む商店が並ぶ。観光客はほとんど見かけず好奇の視線を感じるが、特別冷たくあしらわれるでも大げさにもてなされるでもなく、とても過ごしやすい村だ。

マーケットでバナナと苺のジュースを頼んだ。飲み終わるころを見計らって長い三つ編みを下げたチョリタスな店主がお代わりを注いでくれる。ボリビアのマーケットにはヤパというおまけがあって、野菜や果物を買っても「ヤパ?」と聞くとトマトだったりオレンジだったりと小さなおまけをくれるのだ。ヤパをもらって改めてボリビアに戻ってきたのだなあなんてしみじみと思いながら、2杯目のジュースに口をつけた。

マーケットから出てぶらぶらと歩いていると白い車が目に入る。

「仏壇のはせがわ」

車体に書かれた文字。ボリビアには日本の中古車が溢れている。はせがわよ、これを売って新車を買ったのか。まだまだ状態いいじゃない。

例えば環境にいいと謳われるハイブリッド車を作るにはレアメタルが不可欠で、トヨタは中国の山をギャンギャンに掘り起こしている。例えばこれから注目の電気自動車。搭載される電池に必要なリチウムを狙って世界各国がウユニ塩湖に目をギラつかせている。悪名高いボリビアの前大統領エボモラレスがこれだけ世界で悪く言われるのも色んな国々の目論見が絡んでいるように思えて仕方ない。

「地球温暖化対策」とか「CO2削減」と言って企業は色々と新しいものを寄こすけれど、CO2は減っていないとグレタさんは言う。ウユニ塩湖へのツアーでも、古いランドクルーザーを手入れしながら使っていたっけ。今あるものを壊れるまで使うというのが普通になればCO2の量はどうなるんだろう。そのほかの環境問題はどうなるのか。

Packed like sardines.

まさに缶詰のイワシのように、運転手ひとりに乗客7人きっちりと車に収まりポトシへ戻ってくる。この相乗りのシステムってとても効率的で無駄がない。

3時間の大音量はともかくとして。