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旅の手帳

Travel note 

アルゼンチンーArgentina

アルゼンチンーArgentina

カラフルなブエノスアイレスの街から壮大なパタゴニアの大自然まで見どころが詰まった国アルゼンチン。政治や経済は長いこと不安定だが、町も人も瞬時に離れがたくなるような親しみやすさがとても魅力的だ。

 

ビザ

日本のパスポート(有効期限が十分にあるもの)で入国の場合、滞在3か月まではビザが不要。

時期

国土が広いのに加えて地形も様々なアルゼンチンは場所によって気候も大きく異なる。南半球なのでもちろん季節は日本と真逆で、繁忙期はアルゼンチンの夏にあたる1月から2月。この時期はなにかと割高でどこもかしこも込み合う。どこを訪れるにもいい時期は3月から4月で、メンドーサ(Mendoza)やサルタ(Salta)など北部に広がるワイナリーはちょうどぶどうの収穫期。パタゴニア以外の地域なら9月から10月も悪くない。アルゼンチンはカトリックが国教なのでイースター(毎年3月から4月の間で月の満ち欠けによって日にちが決まる。)が連休になる。公共の施設や商店などは休みなうえ観光地は混みあうので避けるのがベストだ。

お金/予算

長いこと不安定なアルゼンチンの経済。過度なインフレで2018年から筆者の訪れた2019年6月までの1年間にペソの価値は約半分に落ちた。旅費は訪れる時期によっても地域によってもずいぶん異なるので、旅の予算を一概に言うのは難しいが、北部は物価が安く、ブエノスアイレスやメンドーサ、コルドバなど中部のあたりはほかに比べ物価が上がる。アルゼンチン側のパタゴニア地域はチリ側に比べると安い。(詳しくは旅の手帳「パタゴニアを歩く」を参照)スーパーやレストランなどでは大抵カード払いが可能だが、VISAだけのところも多い。小さな商店やマーケット、キオスクなどでは現金が必要なことが多いので、旅を楽しむには現金も不可欠

●●両替●●

街中やバスターミナルなどで”Cambio Cambio!”と軽快な掛け声に呼び止める人たちは闇両替商。スペイン語が堪能な旅行者でも勝手がわかっていないと偽札をつかまされるリスクもあるのであまりお勧めはできない。それよりも両替ならレストランや雑貨店などでするほうが信頼できる。貨幣価値の安定した米ドルをいくらか持っておくと、アルゼンチンのみならず南米の多くの国で両替または支払いできるので便利。


●●ATM●●

海外のカードで現金を引き落とす場合、ATMの手数料は目玉が飛び出て戻ってくるほど高い。そのうえ引き落としの上限は一度につき4000ペソ(日本円でおよそ1万円)、場合によっては2000ペソになることもあるから冷や汗が出る。銀行はBanelcoとLinkどちらかのグループに属していて、ATM手数料に関してはBanelcoの475ペソに対して245ペソと、Linkが断然安い。緑のマークが目印だ。連休に入るとATMの現金が不足し引き落とし限度額が下がることがあるので注意。

●●Western Union●●

ヨーロッパからの旅行者たちに勧められて知ったのがWestern Unionで、これはクレジットカードや銀行口座からWestern Unionへお金を払って、窓口で現地通貨として受け取るというもの。手数料は安くなにのでほかの国では高くつくことが多いが、昨今のアルゼンチンに限っては銀行よりもレートがいいので手数料を払ってATMで現金を引き出すよりも断然いい。アルゼンチンをしばらく旅するのなら事前にアカウントを作っておくと便利だ。アカウントと言っても銀行口座を開くわけでなく、情報を入力して本人確認の手続きをすれば完了。日本語で手続きすることができる。Western Unionの加盟店は田舎町にもあるのでとても便利だ。


●●チップ●●

他国ほどにチップの習慣は根付いていないが、レストランやカフェのレジには大抵チップの入れ物が置かれている。長距離バスに限っては、預け入れの荷物を積んでもらう時にチップを要求されるので、現金を少し用意しておくといい。


●●付加価値税または消費税(VAT)●●

アルゼンチンでは物品やサービスによって異なった消費税がかかる。ホテルなど既存の宿泊施設には21%の税金が付加されるが、観光促進のため海外のクレジットカードやデビットカードで清算された場合につきこれが自動的に還付されることになっている。カード払い不可の宿泊施設でこれが請求された場合には確認が必要。

交通機関

●●電車/地下鉄/バス●●

ブエノスアイレスは大きな街なだけあり公共交通機関が充実している。利用する際にはまず駅構内や売店でSube(スーベ)というカードを購入し、お金をチャージする。乗車料金は17~22ペソで、距離により異なる。バス乗車時に目的のエリアを伝えると運転手がデータを打ち込むので、機械にカードをタッチすればよい。バスはだるまも転げまわるほど飛ばすのでしっかりとつかまって。Subeは通りに点在するKiosco(キオスクのこと)や駅構内でチャージが可能。カードの残高が不足していても50ペソまでは後払いできるので便利だ。ごく短期間の滞在ならカードがなくても現金を払えば大抵みな快くカードをシェアしてくれる。

●●Uber●●

アルゼンチンの多くの街ではUber(ウーバー)が安くて便利。筆者がオーストラリアで使っていたアプリもそのまま使うことができた。正式にはUberは合法化されていないが、タクシーよりも安くてトラブルが少ないので地元でも人気がある。支払いはカード”Tarjeta(タルヘタ)”と現金”Effectivo(エフェクティボ)”と選べるが、基本的には現金が好まれる。そのためカード払いを選ぶと永遠に来ないこともあるので注意。

 

●●長距離バス●●

アルゼンチンの超距離バスは噂どおりとても快適で、主要なバスターミナルが全国各地にあるので全国津々浦々バス旅ができる。日程が確定しているのなら、街についてバスターミナルを離れる前に次のバスを予約していくと便利。早めの予約ならセール料金で安く購入できることもある。バスの座席は通常Semi Cama(セミカマ)で、料金を上乗せしてCama(カマ)にアップグレードすることが可能。Semi Camaでも十分快適だが、長距離を夜行バスで移動する場合には少し奮発する価値はある。荷物を預ける際にチップを要求されるので現金を少し用意しておくといい。

●●自転車●●

アルゼンチンはサイクリストに友好的な街が多いので、天気がいい日はレンタサイクルでの街乗りが楽しい。宿で自転車を貸してくれることもあるが、ブエノスアイレスでは登録すれば誰でも無料で使えるレンタサイクル”Ecobici”があちらこちらに設置されている。使用するにはブエノスアイレス市のウェブサイト携帯電話のアプリで本人登録が必要。登録時にパスポートなどIDのスキャンがあるとスムーズ。申請するとEcobiciから登録完了のメールが来る。平日は1時間、休日は2時間までの使用が可能。最寄りのバイクスタンドに返却でき、また5分間チャージすれば引き続き使用できる

 

宿泊

アルゼンチンの宿泊施設はHospedaje(オスピタヘ)やPosada(ポサダ)などのゲストハウスのようなものから田舎の農場に泊るEstancia(エスタンシア)まで様々。ホステルは大抵どこもきれいでとても快適だ。パタゴニア地方を訪れる際には特にホステルが便利で、Hostel World やTrip Advisorで条件に合わせたホステルを検索できる。複数ならAir bnbもおすすめ。一般家庭が多いので宿主との距離が近く地元の雰囲気が味わえるうえ、複数ならホステルのドミトリーより安く泊まることができる。

郵便

アルゼンチンは郵便のサービスがとても高い。大手は州営のCorreo Argentinaで日本でいうところの郵便局。ブエノスアイレスの空港で3枚のはがきを出すのに360ペソも請求されてぼったくられたかと確信していたら、なんと国内でも同じ値段だった。DHLなど私営の郵便サービスもいくつかあるが、遅滞や紛失も多いので旅行者は郵便サービスの安い近隣の国へ行ってから手紙を出すのが無難

ツアー

スペイン語もしくは英語が話せるならFree Walking Tourなど、地元のウォーキングツアーが断然おすすめ。Freeと言ってもチップ制で、支払う金額はツアーの最後に自分で決めるというもの。相場はおよそ10米ドルで、人数にもよるが2時間から3時間、様々な分野に精通したベテランのガイドについて街を歩き、歴史や文化や政治などをその人の見地から学べるから、着いた初日に参加するとその後の観光に奥行きが出て面白い。

街中にあるバイクスタンド。