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太陽の島、イスラデルソルを日帰りできないワケ

国内外からの旅行者で賑わうチチカカ湖の町コパカバナCopacabana。ここからボートで1時間半ほどのところにインカ帝国が生まれたという太陽の島はある。花々の咲き乱れる美しい棚田、どの角からも広大なチチカカ湖が臨め、蜘蛛の巣のように島中を巡る小道を行けば鳥の声と風の音が耳に心地よい。片道1時間半で行くことのできるこの小さな島は大抵の旅行者にとって日帰りの立ち寄りスポット。もちろんそれもありだけれど、朝日から夕日(から運が味方すれば星空)まで美しいイスラデルソルは、宿泊するのが断然おすすめの場所だ。

ラパスからコパカバナまで

ラパスからコパカバナまではバスでほんの3時間ほど。バスが湖へ着いたら一度下車してボートで対岸へ渡る。(そのまま乗っていてもいい。)とにかく皆へ着いて行けばよい。対岸で見失うことのないよう自分のバスを確認しておこう。バスターミナルから出ている早朝6時半発のバスなら午前のうちにコパカバナへ到着するので海岸沿いで名物のTrucha(マスのこと)を食べて13:30発のボートでその日のうちにイスラデルソルへ行くことも可能だ。

コパカバナからイスラデルソルへ

島へはコパカバナの船着場から小型のボートで。船は多数の会社が運営しており、どこも大抵は8:30と13:30の2便行きはおよそ15~20ボリビアーノで帰りは30ボリビアーノ、隣接する月の島Isla del Lunaへの送迎を含む往復のチケット(当日のみ有効)は30~40ボリビアーノほど宿泊施設の多くはBooking.comなどに載っておらず、到着してから適当なところを探すのが安い。(繁忙期の7~8月は注意)相場は70ボリビアーノで個室朝食付き。値段交渉すれば大抵10ボリビアーノほど落ちる。Hostel del Solは丘の上の唯一ドミトリーがある宿で多少価格が落ちる。

コパカバナで一泊するのなら、大きな荷物は預かっておいてもらうのが断然賢い。イスラデルソルはボートが到着した地点から上り坂なので、大きなバックパックを背負っての移動はとても大変なのだ。
小さな島だがレストランや商店は意外にもたくさんあり果物や野菜におやつやワインも置いている。景色のいい丘の上にレストランやカフェも並び比較的手ごろな値段で食事もできる。チチカカ湖へ来たら食べたいのがTurchaと呼ばれるマスで、新鮮なマス料理がここの自慢。どこで食べても外れはない(だろう)。
宿やレストランには大抵“Wi-Fi”の文字があるが、まともに機能しているところはとても限られているので、インターネットが必要な人は注意。Café Pachamamaは眺めの良いカフェでWi-Fiが使えるので少々ビターなサービスだが旅行者のオアシスになっている。島のインターネットはペルーからの接続でボリビアのSIMカードは基本的に使えない。

 

チチカカ湖のマス(Trucha)-写真はコパカバナの湖岸沿いにて。

 ハイキング

眺めのいい小さな島は歩くのがとても楽しい。島は北部Challapampaと中部Challaに南部Yumaniのみっつに区分される。ここ数年観光業にまつわる北部と中部のいざこざが続いているため2020年現在観光客が立ち入れるのは南部のYumaniのみ。そのため北部に位置するインカの遺跡へは行けないものの、南部だけでもとても歩きごたえがある。
人や動物の写真を撮る場合には大抵少しお金を払う。お金を払ってももちろん写真は嫌だという人も多いので写真撮影には少し気づかいを。因みにチェックポイントを通らない経路なら北部へ入れるという島民もいるが、とてもデリケートな問題なのでNoの意見を拾ってやはり控えるのがベスト。
チチカカ湖の標高は3925メートル。標高にまだ体が慣れない人は張り切りすぎに注意が必要だ。そのほか気候も変わりやすく雷も多いので、雨雲が近づいてきたら建物があるほうへ退避しよう

立ち入りは赤い旗の立つチェックポイントまで。

 なぜ「太陽の島」なのか

インカの伝説によればイスラデルソルは太陽とふたつのインカが生まれた場所。インカというと帝国を想像するけれど、インカとはインカの王という意味もある。
大洪水によりこのあたりが闇に沈んでしまうと、チチカカ湖からViracochaという神が現われる。この島を訪れたViracochaは太陽を再び登らせ、また世界最初のインカとなるManco CapacとMama Oclloというふたりのインカを創造したという。そのためかつてこの島は最も重要な聖地のひとつとされていた。島にはインカの遺跡が点在し、中でも重要だと言われ主要な観光地になっているのがPilcocainaとLa Chicana(後者は現在立ち入り禁止の区域にある)。Pilcocainaは「鳥が羽根を休める場所」という意味で、インカ王が島を訪ねた際の宿であった言われ、その扉が東を向いていることから太陽崇拝のあとも見られる。遺跡はインカ時代のものだが、考古学の調べから島には紀元前三千年ごろから人が住んでいたと考えられている( ゚Д゚)
歴史を少し見てみると、インカがこのあたりを征服した15世紀以前、島にはTiwanakuと呼ばれる民族が居住しており、Titicaca(チチカカ)という名もTiticachiという彼らの言語に由来する。現在の居住者は彼らの子孫にあたるQuechua民族とAymara民族で、ボリビアの他地域と同じくスペイン語以外にケチュア語やアイマラ語が公用語となっている。