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トゥピサから行く一味ちがうウユニ塩湖ツアーーSalar de Uyuni

ウユニ塩湖(Salar de Uyuni)へのツアーはアルゼンチンとの国境に近い町トゥピサ(Tupiza)から行くのが断然おすすめ!という多数からの助言に沿うべく、ウユニ塩湖へはトゥピサから出かけることにした。トゥピサからウユニまでの道ははじめから最後まで外の景色から目が離せない。都市では見られないボリビアのワイルドな大自然を4日間楽しめる中身の濃いツアーだ。

 

ートゥピサから行くメリット

1.トゥピサがそもそも魅力的✨

山間にあるトゥピサの町はとてもゆったりとした雰囲気でツアーの前にも後にも羽をおろすのにちょうどいい。緑あふれる中央広場も手ごろなサイズのマーケットもあり、ゆっくりとできる。

2.1日目の景色が断然きれい

トゥピサからの基本的なウユニ塩湖ツアーは4日間。2日目以降の景色はウユニの町から出る3日間のツアーとほとんど変わらないが、1日目は後者のツアーでは見られないトゥピサ周辺の絶景が楽しめる。

3.混雑を避けられる

トゥピサからのツアーは数が少ないので行くところ行くところ人で溢れているということがない。2日目以降はウユニの町から来るツアーと行き先を交えるが、彼らとは逆の工程を辿るので混雑の少ない時間帯に観光できる。

4.ツアー会社の質が高い

良し悪しが別れるウユニからのツアーに比べてトゥピサからのツアーはサービスで も安全面でもとにかく評判がいい。

 

ーどのツアーを選ぶか

ウユニ塩湖へのツアーを提供する旅行会社は片手に余るほど。メインのものはLa Torre ToursTupiza Tours(道を挟んで斜向かい)で、このふたつはコースも同じで値段もほとんど変わらない。筆者が選んだのはLa Torre Toursだが、Tupiza Toursを選んだほかの旅行者から聞く限りどちらもかわらず申し分ない。ご飯がおいしく宿も清潔でベッドも快適。車も新しいものではないが何でもこなすドライバーがこまめにメンテナンスするので安心だ。ツアーはトゥピサの町へ到着してからツアー会社で直接予約すればよい。定員が埋まれば出発できるという仕組みなので、トゥピサに着いた翌日に出たいのならなるべく早めの時間に予約するのが無難だ。代金はカード払いもできるが8%の手数料がかかる

ツアーは基本的にスペイン語で、英語のガイドを頼むとだいぶ割高になる。スペイン語が堪能ならそれに越したことはないが、ウユニ塩湖のツアーはボリビアの自然がメインになるので、言葉が不自由でも問題はない。その上スペイン語の勉強にもなるので言うことなしだ。

ツアーは4人乗りのものと5人乗りのものとあり、後者が前者に比べ100ボリビアーノ(およそ1,600円)安い。車は大抵トヨタのランドクルーザーで、ここにドライバー(兼ツアーガイド)とシェフが食料ごと乗り込むので断然4人乗りのほうが快適

ツアーはウユニの町で終わるが、そのままガイドとともにトゥピサへ戻ることもできる

 

ー予算

4日間のスペイン語ツアーは宿と食事、おやつが付いておよそ1,250ボリビアーノ(日本円でおよそ2万円)。これに2度のシャワー代や国立公園への入場料がその都度かかるので、最低でも225ボリビアーノ(およそ3600円)の現金が必要になる。そのほかシェフやドライバーへのチップと、お土産やビールなど購入する機会もあるので余分に現金を持っておくといい。ツアーの終着点となるウユニの町には各銀行のATMもたくさんある。

 

ー時期

筆者がここを訪れたのは11月。塩湖に水はないが、気候が穏やかで昼も夜も過ごしやすい。5月から11月がちょうどいい時期だという。湖のミラー現象が見たいならやっぱり1月から4月の雨季がいいが、Isla Incahuasi(下記参照)へのアクセスはこの時期には困難

 

ートゥピサでの宿泊先

トゥピサの町はホステルが少ない(ほぼない)が、かわりにとても安くて快適なホテルがたくさんある。ツアー会社が経営するLa Torre(日本円でおよそ1,100円から)はドミトリーがある数少ないホテルでツアーへもそのまま出発できるので宿泊費を抑えたい人にはとてもおすすめ。清潔でベッドも快適だ。ドミトリーはないがLa TorreからすぐそばのVargas Hotel(日本円でおよそ1,800円から)は安く快適でサービスもいい筆者一押しの宿。

 

ーウユニ塩湖ツアーでの注意事項

●●ATM●●

トゥピサの街には国外のカードが利用できるATMがふたつある。どちらも多くのカードにおよそ4米ドルの手数料がかかるので、国内の主要都市から来る場合には予め必要な分の現金をおろしておくとすこし節約になる

 

●●高山病●●

トゥピサは標高2,950メートル。ここからのウユニ塩湖ツアーは初日から4,000メートルまで上がるので高山病に注意が必要。アルゼンチン側から来る場合など体が慣れていない場合にはツアーに出る前にトゥピサの町で2日ほど過ごすといい。ゆっくりと休んで水分補給を忘れずに。(詳しくは「旅の心得」注意事項の章を参照)

 

●●インターネット環境●●

基本的に電波は届かないので了承のこと。EntelのSimカードがかろうじて使える個所はいくらかある。

 

●●寒さ対策●●

標高が高いので昼間は暑くても夜になるとぐっと気温が下がる。時期によって気温は変わるが、暖かい衣類を十分に用意して行こう。La Torre Toursは寝袋も用意しているので、必要なら借りていくといい。

 

ー旅程

※旅程は時期や道路事情によって多少異なる。

●●1日目●●

Tupizaを出発(7:30am)

Silar Valle de la Luna

町からおよそ17㎞のところにある「月の谷」。長い間に風化を重ねて出来上がった独特の岩が遠くまで広がる景色は圧巻。

Awanapampa

この後飽きるほど見かけるリャマを鑑賞する。ちなみにリャマの耳飾りは牛の焼き印のようなもので、飼い主が目印としてつけるのだ。

Cerrillos

小さな村でランチ

Ciudad del Encanto

風化によって形成された細く高く伸びる岩々は古代の城のよう。粘土質でできた「月の谷」と違いこちらは砂質で、ところどころ派手に崩れ落ちている。

Rio San Pablo

地元の女性たちが手作りのお土産を売る場所。手編みの手袋なども豊富。

Pueblo Fantasma

1580年代から始まったスペイン政府による支配で300年のあいだ金や銀を採掘するための奴隷として扱われた原住民ケチュア(Quechua)の人々が住まわされた村。19世紀に入ると伝染病の蔓延やボリビアの独立運動の影響で村は空になり「ゴーストタウン」と呼ばれるようになった。現在は遺跡として保存されている。

Sol de Mañana

国立公園のオフィスでチケットを購入する。

Quetena Grande

1日目の宿へ到着。シャワーはないよ。

Silar Valle de la LunaはTupizaの町からすぐ
Cerrillosの村でランチ

 

歴史を語るPueblo Fantasma

 

 

●●2日目●●

Quetena Grande

宿を出発(7:00)途中美しい平野でリャマを鑑賞

Laguna Hedionda

藻類によって薄くピンクに色づく湖。遠くにはたくさんのフラミンゴが。

Laguna Kollpa

豊富なミネラル分で白く輝く湖。ホウ砂(Borax)と呼ばれる鉱物の一種で自然由来の洗剤として地元で使われているのだって。

Aquas Termales

フラミンゴやビクーニャの歩く絶景を眺めながら入る温泉。私はここで長居を。

※温泉は熱めと温めのふたつに分かれる。どちらもめちゃくちゃ滑りやすい箇所があるので注意。筆者も思い切り転倒した( ゚Д゚)

Desierto de Dalí

溶けて垂れ下がる時計で知られるサルバドール・ダリの絵画を思わせる風景が人気の砂漠地帯。

Laguna Verde

風のある晴れた日にはエメラルドグリーンに輝いてとても美しいという湖。秘密は底に沈むヒ素やマグネシウムなどの物質で、そのため生き物は寄り付かない。風でこれらの物質が底から浮き上がったところに陽光が差し込んで不思議な色を放つのだそう。

(Aquas Termales)

ここで合流して昼食

Gèiseres

日本語では間欠泉と言われるもので、地中からの熱水が周期的に噴き出す温泉。硫黄の香りが入浴欲をそそるがもちろん入ることはできない。柵などなく間近で鑑賞できるが、自身で十分注意して周ろう。ちなみに現在このエネルギーを使って地熱発電をしようという動きがあるらしい。

Laguna Colorado

6,000ヘクタールの距離を跨ぐ巨大な湖は赤、青、白(これもホウ砂によるもの)のグラデーションが劇的に美しい。湖の周りには遊歩道が備えられ、フラミンゴやビクーニャも間近で見ることができる。湖の赤は藻類の色。カンタキサンチンという物質を含むこの藻類やプランクトンを食べて、ボリビアのフラミンゴは羽根を桃色に染めていく。ちなみに動物園のフラミンゴは合成のカンタキサンチンを与えられてこの色を保つのだけれど(なんだかな…)、人間の食べるソーセージなどにも使われているのだ、ウゲ☝この湖には温泉からの水が流れ込むので冬季も凍らない。そのためここでそのまま冬を越すフラミンゴも多いのだそう。じっくりと歩いて1時間ほど。車での移動がほとんどなので外を歩けるのがまた嬉しい。

※遊歩道の途中に位置するトイレの使用に5ボリビアーノが必要なので、用意して行くといい。

Villa Mar

2日目の宿でゆっくり。10ボリビアーノでシャワーも使える。

リャマたち

 

2日目のハイライトAquas Termales♨

 

硫黄の香り漂う間欠泉Gèiseres

 

戯れるフラミンゴたちLaguna Colorado

 

●●3日目●●

Villa Mar

宿を出発(9:00)

Valle de las Rocas(Copa del Mundo/Camello/Italia Perdida

「岩の谷」と呼ばれるエリアで、様々な形をした巨大な岩が印象的。風化を重ねて出来上がったトロフィやラクダなどが有名だが、見えるものも人によって様々。Italia Perdida(迷子のイタリア)は、行方不明になっていたふたりのイタリア人サイクリストがたまたまリャマを探しに来た村人に発見され救われたという場所。以降この名で呼ばれるようになったとか。

Laguna Negra

高くそびえる岩壁に隠れる美しい「黒い湖」。底に漂う藻類がこの色を醸し出している。向こうには草を食むリャマたちが見えそのまま絵葉書になりそうな景色だ。

Cañón de laAnaconda

広大な渓谷。下をくねくねと流れる緑の川がアナコンダのようだということからこの名がついた。もちろんこの辺りに本物のアナコンダはいないが、眺めが抜群にいい上からの道は風の強い日などは特に注意して歩こう。

Julaca

鉄道の走るJulacaの村では地元のコカやキヌワ、サボテンを使った地ビールも飲める。1930年代から起こった鉱業の衰退により一時は廃墟となったが昨今のリチウム鉱業で復興し蘇った村。

Villa Candelaria

3日目の宿は塩のホテル!本当にしょっぱい塩のレンガで作られた建物は雰囲気抜群なのだ。ここで恒例のおやつタイム☕

Salar de Uyuni

ウユニ塩湖で夕日を鑑賞。ウユニ塩湖からはおよそ100億トンの塩がとれると言われている。同じくウユニ塩湖で採れるリチウムはボリビア政府の一大事業で、環境や地元の暮らしへのインパクトが大きいためこの事業を巡っては批判も多い。世界のリチウムのうちなんと半分がここに眠るのだそうで、電気自動車や携帯電話のバッテリーなどに不可欠なリチウムを巡っては日本を含む各国の企業がウユニ塩湖をギラギラと見つめているわけだ?「リチウムのサウジアラビア」と呼ばれるボリビア。他国に掘りつくされないよう願うのみだ。

(Villa Candelaria)

宿に戻って夕食。ちなみにシャワーは10ボリビアーノ。明日は早いぞ。

歩くのが楽しいValle de las Rocas

 

Laguna Negra遠くにはリャマもいる。
うわさのアナコンダ?※足元に注意
貨物列車の走るJulacaの村
塩のホテルでおやつタイム

 

●●4日目●●

Villa Candelaria

宿を出発(04:30)

Isla Incahuasi(Salar de Uyuni)

サボテンが素敵な丘の上で朝日を鑑賞。4万年前は広大な湖に浮かぶ小さな島だったところで、インカ時代には塩湖を渡る旅人にとって夜を越す大切な場所であった。(Incahuasiはケチュア語で「インカの家」という意味)島を埋め尽くす巨大なサボテンは年間にほんの1センチ伸びるのだそうで、もう何百年もここに生きている長寿集団なのだ。丘を下りたら朝食が用意されている。塩湖の上で飲むコーヒーがおいしい。※塩湖にはもちろんトイレがないのでここで済ませておくといい。

(Salar de Uyuni)

恒例の写真撮影

Hotel de Sal

様々な国の国旗と塩の彫刻が知られる塩のホテルでトイレ休憩。

Colchani

塩の加工が盛んな小さな村。土産物屋が並ぶ。その後この近くで早めのランチ。

Cementerio de Trenes(Uyuni)

「電車の墓場」はウユニ塩湖ツアーの最終スポット。鉱山事業のおかげで19 世紀の終わり頃から交通の要所となったウユニだが、1940年代にこれが衰退し経済が疲弊すると、それまでにイギリスから輸入されたたくさんの車両がここに打ち捨てられた。塩湖からの潮風ですっかり錆びたたくさんの車両。柵などないため壁や屋根などが盗まれ枠だけになっているものも多い。

Uyuni(12:30-13:00)

ツアーはウユニの町でおしまい。そのままチリへのバスに乗る場合など、ドライバーがチケットの手配など手伝ってくれるのでとても助かる。筆者はそのままドライバーとトゥピサの町まで戻ってきた(およそ3時間)。ドライバーとシェフにチップを払うなら別れ際に別々に手渡そう。

朝日を浴びるサボテンたち。Isla Incahuasi
ウユニ塩湖とツアーのジープ。ハチの巣模様は溶けて固まっての繰り返しで出来上がるのだそう。

 

ツアーを締めくくるCementerio de Trenes

 

おまけ

●●温泉●●

2日目のお楽しみは温泉Aguas Termales♪ 通常ここへの滞在は1時間でここに昼食も組み込まれるので実際の入浴時間は長くない。筆者はドライバーに頼んでここで降ろしてもらい、皆がLaguna Verdeを訪問する間余分に入浴を楽しむことにした。少数のツアーはそんなこともできるので温泉を長く楽しみたいならそんな手もある。ただし、温泉は山の上の露天風呂なので晴れた日は日差しが強い。筆者は全身やけど状態で風呂をあがることになったのだ。その前に滑って派手に転んでいるので少々負傷して温泉を後にすることになったが、そんなことも後からこうして思い出すほどでここの温泉はやっぱり一番のハイライトとなった。

 

●●ビクーニャ●●

かつてはたくさんいたビクーニャは現在では数が激減し保護種となった。アルパカよりも柔らかいというその毛は昔から重宝され、1年に1度捕獲して毛を刈ることが許されている。ビクーニャを殺した場合には懲役2年の刑に処されるのだって。

 

毛足が短く鹿のような見た目のビクーニャ。