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Travel note 

個人で旅するイグアスの滝-Iguazu☔

2019年6月

国境沿いの道を北へ上がってコルドバからのバスはプエルトイグアスの町に到着した。夜行バスではるばるここへ来たのはもちろんイグアスの滝を拝むため。イグアスは原住民の言葉で「大きな(大量の)水」という意味だそう。スペイン語でイグアスの滝はCataratas del Iguazu。Cataratas (カタラタス)という言葉で表されるのはイグアスとかナイアガラとか規模の大きいもので、もっと静かな滝は一般にCascada(カスカーダ)と呼ばれる。雨季の真っただ中、天地をひっくり返したような滝は、滝と言うんじゃ確かに物足りない。イグアスの滝と言ってもGarganta del Dieblo(悪魔の喉元)を筆頭に大小150から300の滝が国境を跨いでブラジルとアルゼンチンに点在する。80%がアルゼンチンに属し周れる場所がたくさんあると聞いて、少ない日数をアルゼンチン側で過ごすことにした。

まずはPuerto Iguazuの町へ

アルゼンチン側からイグアス国立公園を訪れるのに起点となるのがPuerto Iguazu(プエルトイグアス)という最寄りの町。基本的には夜行バスが経済的だが、ぎりぎりでもタイミングによっては飛行機のチケットが安く手に入るので購入前に格安航空券のウェブサイトを見てみるといい筆者は出発の数日前に行きのバスチケットを1万円ほどで購入し、そのあと人から聞いてKayakというサイトで帰りの航空券を安く購入した。預入荷物の代金や空港までの送迎で結局バスとほとんど変わらなかったが、なにせ長旅だから飛行機が断然楽だ。


・飛行機の場合

イグアスの滝はブラジルとの国境を跨いでいるからやっぱり空港もふたつある。アルゼンチン側の空港はAeropuerto Internacional Cataratas del iguazu (IGR)。航空券購入の際、ブラジル側の空港Aeroporto Internacional de Foz do Iguacu(IGU)と間違わないように空港から町までは25㎞ほどでタクシーかもしくはFour Touristという会社が運行するシャトルバスが便利。空港からは到着ゲートの外にあるシャトルバス専用のオフィスでチケットの手配を。町から空港までのバス予約は出発便の24時間前に電話かWhatsAppで03757-420681/422743の番号に連絡して予約するか、バスターミナルから5分ほどのところにあるFour Touristのオフィスで予約できる。料金はひとり180ペソほど。町中の宿泊施設から客を拾ってくるので場所によってはだいぶ待たされるが、あらかじめ飛行機の出発時間に合わせてシャトルバスの便をあてがわれるから飛行機に遅れる心配はない。それから格安航空券の場合カウンターでのチェックインに手数料がかかるので、前もってウェブチェックインをしておくのがいい


・バスの場合

ブエノスアイレスからプエルトイグアスまではバスで10時間ほど。アルゼンチンの長距離バスは大抵とても快適だけれど、旅費に余裕があればSemi Camaでなく少し奮発してCama(ベッドと言う意味)の座席を予約するといい。料金は450ペソほど異なる。滞在していたコルドバの街から夜行バスで22時間ほどかけて行ったから、座席に余裕があるのがとても有難かった。どの街からチケットを予約するにしても窓口で現金払いすると安くなることがよくある。

おじさんの売りに来るChipa(チパ)のおいしいこと!

 

宿泊

開園時間外の朝焼けと夕焼けが見られるから、よほどお金に余裕があるなら公園内のホテルも悪くないかも。そうでなければ基本的に旅行者はPuerto Iguazuという最寄りの町に滞在する。プエルトイグアスは南国の香りがするいい町だけれどなにせ観光客が多いので宿の支払いなど少し慎重に。筆者も現金のみのホステルで余分に税金を請求された。基本的には穏やかな場所だから、「それは外国人にはかからないはずよ」って言えば、絶対知ってるわけだけど「え、そうなの?」って引き下がってくれる(笑)宿泊料はひとり3000ペソ/泊くらいからあり、安いところでも基本的なものはちゃんと揃っていて掃除も行き届いているから快適に過ごせる。滝を見に行くのにバスを使うからできるだけバスターミナル(Terminal de Buses de Puerto Iguazu)に近いところで選ぶといい。


滞在期間

上記の通り公園自体は周れる箇所が限られているから1日でも十分楽しめる。ただじっくり楽しみたいのならアルゼンチン側だけでも2日はほしい。あとはどこまで晴れの確立を求めるかだ。プエルトイグアスは意外にも宿泊費が安いので、時間があれば何泊か余裕を持って滞在しやすい。プエルトイグアスの町はそれほど見るものはないけれど、時間が余れば町の西側に位置する三国の国境を訪れてみてもいい。バスターミナルから歩いて45分ほど。バスも通っているので、歩いて行ってバスで帰ってくるのもいい。国境と言うだけで特別何もないが、町の雰囲気を感じながら歩くのが楽しい。国境付近を歩くなら治安を踏まえて明るいうちに。

右がブラジル、左がパラグアイ。なんて犬にはもちろん関係ない。

 

 


訪問時期

亜熱帯地域に属するイグアスの滝は年間を通して旅行しやすいが、一般に勧められるのがイースターの休暇を除く3月から5月か、9月から11月。筆者がイグアス国立公園を訪れたのは6月初旬。雨季(6月から8月)に入っていたが運よくからりと晴れた。滝の迫力が増すこの時期はまだまだ人が多いが9月頃から静かになるという。ホリデーシーズンの1月から2月は、蒸し暑くて人が多いのに加え旅費が高いので、よほど真夏がいいのでなければ避けるのがベスト。


交通手段

イグアス国立公園まではプエルトイグアスのバスターミナルからRio Uruguay(リオウルグアイ)が運営するバスで40分ほど。チケットはバスに乗る前にターミナル内にいくつかあるRio Uruguayの窓口で購入する。料金はひとり往復3200ペソで、バスは早朝6時20分から20分おきにある。始発のバスはおそらく従業員向けで公園は8時まで入れないので、早くても7時台のバスがいい。ちなみにブラジル側を訪れる際にも、同じバスターミナルからRio Urguayなどの会社がバスを運行している所要時間は45分ほど。パスポートを忘れずに持参すること


入場料

アルゼンチン側からの一般入場料は大人800ペソに、子供(6~12歳)は200ペソ(2019年6月現在)。2日目は半額で入場できる。1日目の終わりに必ず2日目の手続きをしてもらうこと。VISAもMaster CardもAmerican Expressも使えることになってはいるけれど、Citi bankのMaster Cardはなぜか使えなかったので現金もある程度あるといい。とは言ってもチケットカウンターのすぐ隣りにLink(手数料が安いからおすすめ)のATMがあるから便利だ。

  

周り方

国立公園に到着したらまずは入ってすぐのオフィスで地図をもらう。基本的な見どころはGarganta del Dieblo(悪魔の喉元)と、Paseo SuperiorとCircuito Inferiorと呼ばれる上下ふたつの遊歩道。公園はとても整備されていてそれぞれ遊歩道のスタート地点まで無料の電車が走っている。国立公園と言ってもハイキングが楽しめる場所ではなく、遊歩道を歩いて公園内の滝を訪れるという感じ。朝から行けばすべてゆっくりと周っても時間は十分に余る。入り口付近にあるビジターセンターに立ち寄って動植物の展示を見るのも面白い。2日目は昼頃到着してSendero Macucoという小さな滝に続く静かなコースを歩いた。開いていない日も多く3時以降は入れないので、ビジターセンターで確認してから行くといい。その後もう一度Garganta del Diabloを訪れて心行くまで滝を拝んで帰路に着いた。


・Garganta del Dieblo(悪魔の喉元)

遠くからも見える悪魔の吐息。

イグアスの滝のメインになるGarganta del Diebloは午後に訪れるのがいいと聞いたけど、とりあえずすんごいやつが見てみたくて朝いちばんで行ってみることにした。日が横から反射するので朝の滝は確かに霧がすごいが、川が滝に注ぎ込むのは時間にかかわらずド迫力で、加えてCypseloidesという燕に似た鳥が濁流を勢いよくくぐって滝の表と裏を行き来しているのが見られる。天敵の侵入を避けるため滝の裏側に巣を作るおもしろい鳥で、翌日午後同じ場所を訪れた際には見られなかった。午後は確かに滝がもっとはっきりと見られるから1日だけならやはり午後がおすすめだと言える午前に行くなら開園すぐのツアー客が到着する前、午後ならばツアー客が一気に去った4時ころから途端に静かになるので、そのころ訪れればゆっくりと滝を鑑賞できる。
・ツアー

Iguazu Jungleという会社が公園内にいくつもオフィスを構えてボートツアーを提供している。2018年の洪水で滝近くの埠頭が流されてしまったため滝の間近に接近できるボートツアーは現在Great Adventure(2000ペソ)のひとつだけ。スペイン語が話せるなら地元ガイドの案内で川を巡るEcological Tripが面白いかも。値段も500ペソとかなり安い。繁忙期は事前の予約が必要で、ウェブサイトかもしくはプエルトイグアスのバスターミナル内にあるインフォメーションで手配できる。1日だけしかないという旅行者も朝から滝を周れば3時のボートツアーに参加することは可能だろう。


おまけ

夕焼けをバックにキメル鳥。

ところで私はイグアスの滝を見て水の濁りに驚いたのだけど、これは森林の伐採が進んで削がれた土が川へ流れ込んでいるのだそうで、以前は滝の水ももっと澄んでいたのだって。ビジターセンターの展示パネルでも少し詳しく説明がされているので立ち寄ってみるといい。そこの展示にもあるようにイグアス国立公園には前述したCypseloidesという鳥のほかにも色とりどりの昆虫からJaguar(ジャガー)までたくさんの生き物が住んでいる。タヌキみたいにかわいらしいCoatiやCapuchinと呼ばれるサルなど近くまで来るが、あくまで野生の動物なのでむやみに触れたり食べ物を与えたりしないこと。

タヌキじゃないよ。

 

2019年6月以降ブラジルへのビザが不要になったので、アルゼンチン側からブラジル側へもさらに行きやすくなった。天気に恵まれたこともありアルゼンチン側からのみで大満足と言う感じだったが、ブラジル側へもバスで日帰りできるので両方行くのもいい。そうそう、時期にもよるがアルゼンチン側から滝を訪れる場合基本的にはずぶ濡れになるので、特に真夏以外の時期は雨具を忘れずに