クカバラベーカリー
雑記帳

Kookaburra

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アメジスト。

Aug 22, 2018 | オーストラリア, メルボルン, 旅の便り

誕生日でも誕生石でもないけれど、でっかいアメジストをもらった。ブラジルに1か月里帰りしていた友達が、国立公園だかどこかで見つけてきたものだ。滝に続く道にたっくさん落ちてるんだと写真を見せてくれた。石のことってよく知らないけど、この石が実際に育った場所なんか見ると、手の中でちょっと重みが増して、「きれいだなー」なんて思う。
以前親しくしてたペルー人の友達が、旅のお守りにと細い麻紐だかで編んだオニキスのネックレスを手作りしてくれたことがあった。南米出身者ってスピリチュアルな人が多いなあとは漠然と思ってきたけど、アメジストだオニキスだって、そこらじゅうに埋まってたら、あのラピュタのなんとか爺さんみたく何か感じる人が多いのもうなづける。
旅の準備に中南米のことをあれこれ調べたり、ガブリエルガルシアマルケスの物語なんか読んだりしてると、その自然や文化や食べ物はもちろん、感性と感情の鋭さだったりドライなユーモアだったり死生観だったりにどんどん虜になっていく自分に気づく。
スピリチュアルっぽく言えば前世はイノシシかと言うほどに猪突猛進的な私の友達は、昨夜勢いよくうちに飛び込んでき、皆が持ち寄ったごはんとうちの冷蔵庫の中のものをを食いちらかして、がっちがちのでかいアメジストをもちろん床に落とし、パソコンの充電器を置き去りにして帰っていった。図々しくて騒々しくて、やたらドラマチックなその女に振り回されることも多いけど、その率直さと信じがたい懐の深さにわたしら周りは気づけばもうずっと虜なのだ。国籍でもちろん人は判断できないけど、その土地の自然や文化が育む人柄みたいなものはやっぱりあるわけで、また少し、ラテンアメリカへのときめきが増した夜なのだった。