クカバラベーカリー
雑記帳

Kookaburra

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夏のはじめの恋の話。

Dec 10, 2018 | オーストラリア, メルボルン, 旅の便り

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なにか買いたいものがあるときに、わたしは一度身の周りのものを整理することにしている。
クローゼットの服を整理してもうずっと着ていないものはリサイクルショップに持っていって、直せるものは直して、掃除して、服以外のものもこういう時に目を通して、人に譲ったり高価なものはインターネットで売ったりして、そうするうちに自然と物欲が収まってきて、それでもやっぱりこれは欲しい!というものは購入する。
いつもの道沿い、小さな洋服屋さんのショーウィンドウに飾られたサマードレスに一目ぼれした。通勤の折も、仕事の最中も、休みの午後も、ふとした折にあのドレスが頭をよぎってため息が漏れる。しばらくメルボルンを離れるからここのところ特に物を持たないようにしているのに、そんな矢先のフォーリンラブ。
心を静めるべく、わたしはチクチクとおしりに穴の開いたパジャマを縫う。もう何年も夜を共にしてきた愛着あるパジャマ。去年寿命を迎えたスカートの生地ででっかい穴をふさぐと、また少し愛着が増す。
さてどうしようか。答えは未だ出ず。でもまあ、部屋はすっきりしたし、おしりの穴はふさげたし、そのうちお告げが降りてくるかな。
そんなこんなで今日もまた、想いは伝えられないままあのサマードレスの前を横切る。