クカバラベーカリー
雑記帳

Kookaburra

bakery

為せば意外と楽に成る。

Aug 20, 2018 | オーストラリア, メルボルン, 旅の便り

先週わたしたちを走らせたイベントのひとつは、倒産寸前の有機農家をサポートするためのチャリティランチだった。アンジェリカは長いことハードコアに有機農業を続けてきた農家のひとつで、有機農業を通して食べ物のことはもちろん、環境のことや、ここオーストラリアの土地をながーーーーいこと持続的に守ってきたアボリジニの人たちの人権や土地に対する権利をずっと訴えてきた人たち。
日本と同じくオーストラリアにおいても、有機農家はほんとに大変そう。JAなんとかじゃないけど、そうゆう大きな後ろ盾もないから、生活はその年の作物の出来にかかっているわけで、ビクトリアの有機農業を引っ張ってきたベテランであるアンジェリカのティムとダリアンにさえ、大きな機械の故障や凶作が重なったここ3年は商売を倒産に追い込むくらいの大打撃だったよう。
「アンジェリカがつぶれるで!」ってニュースを私たちが聞いたのが1か月ちょっと前のこと。「人様に迷惑はかけるめえ」って頑固なふたりも、同じ気持ちを共有する生産者友達に説得されてインターネットで募金を呼びかけたんだけど、借金の額が大きかったから目標額達成への現実味はあまりなかった。
「わたしらもなんかしようや」ってゆうアダムとわたしの世間話がきっかけになって、どやさどやさと有志が集い、あれよあれよと計画がたてられ食材が寄付され、言い出しっぺの一人である私は気づけば手伝いにまわっている始末。
しかしちょっと感動した。
みんなの善意にも感動したし、意外と楽にこんな楽しいイベントが実現したことにすごく感動した。当初アダムと話していた時はしばらくの休日出勤も覚悟で、「きっとすごく大変になるけどがんばろうよ」みたいな気持ちだったけど、いや全然そんな感じじゃなくて、みんながなるべくストレスなく持てるものを少しずつ持ち寄って実現した一日だった。
うちの店を開けなきゃいけなかったら結局当日わたしはお留守番で、アイパッチをつけてひたすらに静かな休日を夢見ていたんだけど、アダム曰くイベントは至極スムーズに終わったようで、加えて今年のニンニクの出来はとてもよく、アンジェリカはなんとかまた農業を続けられそうだとのこと。
親方日の丸だJAだじゃないけど、後ろ盾がなくても、手を伸ばせば横につないでくれる友達いることは、きれいごとでなく財産そのものかも。そうしてわたしたちもいろんな人たちと出会ったわけで、みんなに楽しい時間だった。