クカバラベーカリー
雑記帳

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秘密の森の話。

Dec 8, 2018 | オーストラリア, メルボルン, 旅の便り

XFZB8269[1].JPGうちのアパートの裏には小さな森があって、休みの日の夕方わたしはよくここに考え事を持ち込む。森と言うとなんだかたいそうな感じがするけれど、都会でトラムの音を聞きながら暮らすものにとってここはやっぱり森と言うにふさわしい。
通勤で毎日1時間ほど自転車を漕いでいるし、仕事でもよく歩いているけど、この川沿いの木々の下をてくてくと1時間ほど歩くと、ほかの何とも違う感覚が訪れるから不思議だ。手ぶらで、何に向かうでもなく、だた歩くことに時間をかけるとは、これまたなんとも味わい深い経験だなとてくてくとしながら思う。平和な社会に当たり前にある、極上の贅沢だ。
同じアパートに暮らすジェニーは散歩仲間で、携帯電話を持たない彼女からEmailで散歩のお誘いが来る。おしゃべりなふたりの散歩はとても楽しい時間だけれど、わたしはこのお誘いに時々気づかぬふりをしてひとりで歩きに行く。Emailのいいとこだ。
ひとりで歩くも贅沢。ふたりで歩くも愉快。かけがえない森。