クカバラベーカリー
雑記帳

Kookaburra

bakery

NYFEE7499[1].JPG夏の夕方、ザーッと降って去っていく雨が心地いい。仕事の合間、夕立の後の公園で、絵の具を上塗りしたようなひときわ鮮やかな紫が散る道を歩く。
年の暮れに、イエメンの和平協議が正式に合意されたようで、「いやーめでたしめでたし、今年もなんだかんだいい年だったねー」なんて、大ばか野郎にでもならなきゃとても言えない。
4年間、焼いて殺してレイプして誘拐して脅して奪って侮辱して拷問して、6万人死んで、孤児を残して難民を生んで、いったい何が終わったのか。4年前、イエメンの土地にはどんな暮らしがあって、そこにどんなにおいが、色があったのかわたしは知らない。
4年後、ジャーナリストのカショギさんが殺されて、米国を筆頭に各国がサウジアラビアから距離を置いて戦争が終わって、結局この戦争ってなんだったんだろうとやっぱり思う。いつも思う。困惑する。戦争報道を見ていると、政府側だ反体制勢力だ、和平交渉だ国連だって、表向きの出来事があって、でも結局そうじゃないよねって。だって他国が武器を輸出しなければ、この戦争はそもそも成り立たなかったってことだよねって。紛争があったとしてもこんな大きなことにはなってなかったはずだと。
武器輸出って年末ジャンボなんて足元にも及ばないくらいの儲け話だから、もういったん始めたらなにかこつこつと作って売るような生活は忘れちゃうわけで、まさに中毒だ。武器輸出を解禁するってこういうことなんだなと、イエメンでの戦争の結末を聞いて改めて思った。
日本がものづくりを誇るのなら、それがこわすためのものでなく、育みつなげていくものがいい。武器じゃなく、原発じゃなく、たとえば自然エネルギーだって浄水の技術だって、創造的な作り手がたくさんいるのだから。